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呼吸器内科領域における“全集中の呼吸”

2020/12/18
倉原優(近畿中央呼吸器センター)

 こんにちは、「肺の呼吸」の使い手、倉原です。

 ………………。

 ………………。

 いや、ブームには乗らないと。ブームには。

 大人気漫画『鬼滅の刃』によると、“全集中の呼吸”とは、著しく増強させた心肺により、一度に大量の酸素を血中に取り込むことで、瞬間的に身体能力を大幅に上昇させる特殊な呼吸法のことを指します1)。呼吸器内科的には幾分ファンタジックな説明なのですが、息を吹き込むだけでカチカチの瓢箪(ひょうたん)がパンと破裂するという描写を見ると、肺全体の抵抗がかなり高くないといけませんので、逆に普段、まともに呼吸ができているのかが心配になります。

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。08年から始めた自身のブログ「呼吸器内科医」をベースにした書籍『「寄り道」呼吸器診療-呼吸器科医が悩む疑問とエビデンス-』を、2013年に刊行した。

連載の紹介

倉原優の「こちら呼吸器病棟」
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する若手医師。日々の診療や、患者さん・他の医療スタッフとのやりとりを通して倉原氏が感じたことを、呼吸器領域ならではのtipsを交えて語ります。呼吸器診療の息遣いが垣間見えるブログです。

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