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論文にもなった、日本人がマスクを着ける心理

2020/08/17
倉原優(近畿中央呼吸器センター)

 当院の外来には、在宅酸素療法中の患者さんが多数来院されます。言わずもがなですが、エアロゾル産生については鼻カニューレを装着しているとリスクが高くなります。ゆえに、必然的に患者さんにはマスクの装着をお願いすることになりますが、まぁこれがしんどいことしんどいこと。

 サージカルマスクがリザーバーの効果を発揮して、ちょっと酸素が吸いやすくなるかもと思ったのですが、実際のところは顔が暑くて息苦しくなってしまうそうで。この夏は特に、外来患者さんの多くが「もう無理」とギブアップ宣言をしています。

 ところで、厚生労働省から「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイントが提示されていますが、その中にマスクについて言及があります(図1)。

図1 厚労省の令和2年度熱中症予防行動リーフレット(抜粋)

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。08年から始めた自身のブログ「呼吸器内科医」をベースにした書籍『「寄り道」呼吸器診療-呼吸器科医が悩む疑問とエビデンス-』を、2013年に刊行した。

連載の紹介

倉原優の「こちら呼吸器病棟」
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する若手医師。日々の診療や、患者さん・他の医療スタッフとのやりとりを通して倉原氏が感じたことを、呼吸器領域ならではのtipsを交えて語ります。呼吸器診療の息遣いが垣間見えるブログです。

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