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COVID-19差別で辞めたナース

2020/05/29
倉原優(近畿中央呼吸器センター)

「先生、もう私、ナースを辞めます」

 ある日の夜、知り合いのナースからこんなLINEが入ってきました。彼女は、結婚を機に3年前、関東のある病院に転勤しました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者をたくさん受け入れている病院に勤務していることを知っていたので、大丈夫だろうかと心配していました。

 話を聞くと、彼女は個人防護具(PPE)を装着するレッドゾーンでの勤務が多く、自宅にウイルスを持ち帰らないか不安な日々を送っていたそうです。

 テレビや新聞で報道されているように、自分の子どもの保育が断られるようなトンデモ事態はなかったらしいですが、疾患の特殊性もあって、定時に帰れることが少なく、残業続きだったそうです。そんな中、彼女はあるLINEを目にしたそうです。それは保育園のLINEグループのもので、1人の保護者からの投稿でした。

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。08年から始めた自身のブログ「呼吸器内科医」をベースにした書籍『「寄り道」呼吸器診療-呼吸器科医が悩む疑問とエビデンス-』を、2013年に刊行した。

連載の紹介

倉原優の「こちら呼吸器病棟」
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する若手医師。日々の診療や、患者さん・他の医療スタッフとのやりとりを通して倉原氏が感じたことを、呼吸器領域ならではのtipsを交えて語ります。呼吸器診療の息遣いが垣間見えるブログです。

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