日経メディカルのロゴ画像

止血薬のトラネキサム酸をやめたがらない女性

2020/03/20
倉原優(近畿中央呼吸器センター)

 私の外来には、カルバゾクロムスルホン酸ナトリウム水和物(商品名アドナ他)やトラネキサム酸(トランサミン他)といった止血薬を処方されている患者さんが、何十人もいます。気管支拡張症や非結核性抗酸菌症などの構造破壊がある肺疾患によって、頻繁に血痰がみられるからです。

 止血効果は、トラネキサム酸の方が圧倒的に高く、カルバゾクロムはほぼおまじないの域を出ません(参考記事:喀血へのトラネキサム酸は院内死亡率を低下させる)。

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。08年から始めた自身のブログ「呼吸器内科医」をベースにした書籍『「寄り道」呼吸器診療-呼吸器科医が悩む疑問とエビデンス-』を、2013年に刊行した。

連載の紹介

倉原優の「こちら呼吸器病棟」
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する若手医師。日々の診療や、患者さん・他の医療スタッフとのやりとりを通して倉原氏が感じたことを、呼吸器領域ならではのtipsを交えて語ります。呼吸器診療の息遣いが垣間見えるブログです。

この記事を読んでいる人におすすめ