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肋膜、瘰癧、肺浸潤って何のこと?

2020/01/03
倉原優(近畿中央呼吸器センター)

 「昔、肋膜にかかってのぉ……」なんて話を高齢の患者さんから聞いたことはありますか? 呼吸器内科医ならこの“病名”にピンと来るはずですが、特に若手医師の中には知らない人もいるのではないでしょうか。

 肋膜(ろくまく)というのは、ズバリ「結核」のことです。結核は昔、肋膜瘰癧(るいれき)肺浸潤などと呼ばれていました。

 そもそも結核の語源は、7世紀の中国に頸部リンパ節が累々と腫大している状態を見て、「果物の種(核)が連なっているようだ」と表現したことが由来だという説があります。英語の「tuberculosis」は、19世紀に病理組織学的検査において「tuber(結節)」が認められたことで、ドイツ語で「Tuberkulose」と表現したことに由来するとされています。日本で初めて「結核」の病名を使ったのは、緒方洪庵だそうです。

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。08年から始めた自身のブログ「呼吸器内科医」をベースにした書籍『「寄り道」呼吸器診療-呼吸器科医が悩む疑問とエビデンス-』を、2013年に刊行した。

連載の紹介

倉原優の「こちら呼吸器病棟」
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する若手医師。日々の診療や、患者さん・他の医療スタッフとのやりとりを通して倉原氏が感じたことを、呼吸器領域ならではのtipsを交えて語ります。呼吸器診療の息遣いが垣間見えるブログです。

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