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一度は吹きたい、排痰を誘発するフルート

2018/11/02
倉原優(近畿中央呼吸器センター)

 最近改訂された日本の結核診療ガイドラインである『結核診療ガイド』(日本結核病学会編、南江堂、2018)を読んでいると、ある一文が目に留まりました。

 「2016年に呼吸運動訓練装置(ラングフルート)を用いた排痰誘発法が保険収載された

※「処置J115-2:排痰誘発法」として保険収載されています。

 こ、こ、これはっ……! まさかオフィシャルのガイドラインにラングフルートが登場する時代が来るとはっ!!

 ラングフルート(写真1)とは、息を吹き込むことによって、簡単に喀痰誘発ができるという器具のことです(2016年に日経メディカルで記事が出ています)。楽器では決してありませんが、見た目は笛のようです。このラングフルートに息を吹き込むことで、ごく低い周波数の音響衝撃波が発生し、それによって気道粘液を流動化するので喀痰が出しやすくなるという仕組みです。

写真1 排痰誘発器具「ラングフルート」
(提供:アコースティックイノベーションズ)

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。08年から始めた自身のブログ「呼吸器内科医」をベースにした書籍『「寄り道」呼吸器診療-呼吸器科医が悩む疑問とエビデンス-』を、2013年に刊行した。

連載の紹介

倉原優の「こちら呼吸器病棟」
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する若手医師。日々の診療や、患者さん・他の医療スタッフとのやりとりを通して倉原氏が感じたことを、呼吸器領域ならではのtipsを交えて語ります。呼吸器診療の息遣いが垣間見えるブログです。

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