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結核はいつから存在するのか?

2018/10/05
倉原優(近畿中央胸部疾患センター)

 結核は、古くは古代エジプトのミイラ(写真)に既に感染が見られていたとされています。ミイラの胸膜や脊椎から、ヒト型結核菌特有のゲノムの一部が検出されたためです1)。そのため、少なくとも紀元前24世紀には結核が存在していたことが示唆されます。また、ミイラというのは基本的に王族のようなおエライさんですから、そういう上流階級の人間に結核が蔓延していた可能性があるわけです。その後、イエス・キリストの時代のエルサレムの上流階級でも結核がかなり流行していたことが分かっています。

写真 結核で死亡したと思われる古代エジプトのミイラ(大英博物館)(Wikipediaより)

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。08年から始めた自身のブログ「呼吸器内科医」をベースにした書籍『「寄り道」呼吸器診療-呼吸器科医が悩む疑問とエビデンス-』を、2013年に刊行した。

連載の紹介

倉原優の「こちら呼吸器病棟」
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する医師。日々の診療や、患者さん・他の医療スタッフとのやりとりを通して倉原氏が感じたことを、呼吸器領域ならではのtipsを交えて語ります。呼吸器診療の息遣いが垣間見えるブログです。

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