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気管支鏡時の大事な意思疎通ツール「パフパフ」

2015/03/13

 気管支鏡は声門を通過する検査なので、検査中は声が出せません。たまに、声門がうまく閉じて声が出せるツワモノもいらっしゃるのですが(笑)。

 鎮静をかける場合は例外ですが、口の中に唾液が溜まってきたり、胸が痛くなったりしたときに術者とコミュニケーションをとるため、当院では握ると「パフ!」と鳴るオモチャを持っていただいています。ここでは、便宜的にこのオモチャのことをパフパフと記載します。

こちらの質問に対して「はい」なら1回パフ、「いいえ」なら2回パフパフ、唾液が溜まってくれば3回パフパフパフ、などとルールを決める場合もありますが、「何かあったら鳴らして下さい」というアバウトなケースもあります。

 私が後期研修医の頃、このパフパフをどうやって指示すればいいのか分からず、「口の中にツバが溜まってきたら、これをパフパフ鳴らして教えて下さい」というスタンスで臨んでいました。賢い読者の皆さんはお気付きでしょうが、患者さんは唾液以外にも訴えたいことがあるわけで、パフパフだけでは意思疎通が取れるわけではないのです。

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。08年から始めた自身のブログ「呼吸器内科医」をベースにした書籍『「寄り道」呼吸器診療-呼吸器科医が悩む疑問とエビデンス-』を、2013年に刊行した。

連載の紹介

倉原優の「こちら呼吸器病棟」
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する若手医師。日々の診療や、患者さん・他の医療スタッフとのやりとりを通して倉原氏が感じたことを、呼吸器領域ならではのtipsを交えて語ります。呼吸器診療の息遣いが垣間見えるブログです。

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