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ごはんのお供に吸入ステロイド薬

2014/03/14

 吸入ステロイド薬には、いろいろなデバイスがあります。ディスク型のドライパウダー吸入器(DPI)、使い方の簡単な加圧式定量噴霧吸入器(pMDI)などなど。認知症の患者さんでは周りのサポートがしっかりしていなければ処方をしても吸入効果は得られませんので、処方する側としても非常に気を遣います。

 30代の頃から重度の気管支喘息に悩まされている70歳の患者さんがいました。私の元に紹介になったときは、びっくりするくらいたくさんの抗アレルギー薬を内服しており、コンプライアンスもかなり悪かったのを覚えています。吸入ステロイド薬というものをこれまで吸ったことがないとおっしゃるので、懇切丁寧に吸入ステロイド薬の吸入方法を指導しました。

 ラーメンやうどんをすすることができるくらいの吸入力があったので、ディスク型のDPIを選択しました。このディスク型のDPIは、ディスクに口を付けて吸い込むタイプなのですが、中にある粉をしっかりと吸い込まなければ効果は発揮されません。この女性は認知機能にも問題ないので、上手にDPIを使用できると思っていました。

 1カ月後、外来を受診してきた患者さんにDPIを使用した感想などを聞いてみました。

著者プロフィール

倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。08年から始めた自身のブログ「呼吸器内科医」をベースにした書籍『「寄り道」呼吸器診療-呼吸器科医が悩む疑問とエビデンス-』を、2013年に刊行した。

連載の紹介

倉原優の「こちら呼吸器病棟」
倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する若手医師。日々の診療や、患者さん・他の医療スタッフとのやりとりを通して倉原氏が感じたことを、呼吸器領域ならではのtipsを交えて語ります。呼吸器診療の息遣いが垣間見えるブログです。

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