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下肢潰瘍に対するウジ虫療法の効果のほどは?

2009/03/31

 糖尿病患者などに生じる下肢潰瘍に対して、ウジを這わせて壊死した部分を食べさせ、回復を促すという治療法があります。このウジ虫療法マゴット・セラピーともいう)を紹介した日経メディカル2004年9月号の記事[1]によると、この治療法は世界各国で行われていた伝統的治療法でしたが、抗生物質の登場や外科治療の進歩によりいったん廃れ、最近になって抗生物質に抵抗性の潰瘍が見られるようになり、再び注目されるようになったのだそうです。

 今回の論文は、ウジ虫療法の効果を検討したほとんど初めて(正確には2000年に論文が発表されているが、このときの症例数はわずか12人だった)のランダム化比較試験(RCT)です。

Dumville JC, Worthy G, Bland JM, Cullum N, Dowson C, Iglesias C, et al. Larval therapy for leg ulcers (VenUS II): randomised controlled trial. BMJ 2009; 338: b773. (published online on 19 March 2009)

著者プロフィール

北澤京子(日経メディカル編集委員)●きたざわ きょうこ。1994年日経BP入社。専門分野は、医師患者関係、EBMなど。2006年9月から1年間、英国ロンドン大学公衆衛生学・熱帯医学大学院に留学。

連載の紹介

北澤京子の「医学論文を斬る」
「専門用語や統計が頻出する英語の医学論文を手早く正確に読む際には、押さえるべきポイントがある」と語る筆者が、注目論文を批判的に吟味し、独自の視点で解説します。

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