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ピロリ除菌による異時性胃癌の予防効果は?

2008/08/07

 胃癌に関する臨床研究では、日本が欧米をリードしています。ヘリコバクター・ピロリ菌と胃癌の関係については、以前から研究が積み重ねられてきました。しかし、ピロリ除菌により内視鏡切除後の異時性胃癌(1年以上経てから新たに初発部位とは別の場所に発生した胃癌)の発生が減少したことを示したのは、今回、Lancet誌に論文を発表した、北大第三内科教授の浅香正博氏らのJapan Gast Study Group(ホームページはこちら)による今回のランダム化比較試験(RCT)が、「世界で初めて」(朝日新聞2008年8月1日)だそうです。

Fukase K, Kato M, Kikuchi S, Inoue K, Uemura N, Okamoto S, et al. Effect of eradication of Helicobacter pylori on incidence of metachronous gastric carcinoma after endoscopic resection of early gastric cancer: an open-label, randomised controlled trial. Lancet 2008; 372: 392-7. (2008年8月2日号)

著者プロフィール

北澤京子(日経メディカル編集委員)●きたざわ きょうこ。1994年日経BP入社。専門分野は、医師患者関係、EBMなど。2006年9月から1年間、英国ロンドン大学公衆衛生学・熱帯医学大学院に留学。

連載の紹介

北澤京子の「医学論文を斬る」
「専門用語や統計が頻出する英語の医学論文を手早く正確に読む際には、押さえるべきポイントがある」と語る筆者が、注目論文を批判的に吟味し、独自の視点で解説します。

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