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喘息管理における「吸入ステロイド+サルメテロール」の位置付けとは

2008/07/09

 成人喘息の長期管理は、吸入ステロイドが基本で、それだけでは不十分な場合に長時間作動型β2刺激薬の併用が考慮されます(「喘息予防・管理ガイドライン2006」)。しかし、長時間作動型β2刺激薬の代表的な薬剤であるサルメテロール(日本での商品名:セレベント)に関して、プラセボを対照とするランダム化比較試験(RCT)のSMART[1]で、副次的アウトカムではあるものの、呼吸関連死亡および喘息関連死亡が有意に増加したという結果が出ており、副作用が気になります。今回は、吸入ステロイドとサルメテロールの併用療法の害を検討したメタアナリシスを読んでみました。

Bateman E, Nelson H, Bousquet J, Kral K, Sutton L, Ortega H, et al. Meta-analysis: effects of adding salmeterol to inhaled corticosteroids on serious asthma-related events. Ann Intern Med 2008; 149: 33-42. (2008年7月1日号)

著者プロフィール

北澤京子(日経メディカル編集委員)●きたざわ きょうこ。1994年日経BP入社。専門分野は、医師患者関係、EBMなど。2006年9月から1年間、英国ロンドン大学公衆衛生学・熱帯医学大学院に留学。

連載の紹介

北澤京子の「医学論文を斬る」
「専門用語や統計が頻出する英語の医学論文を手早く正確に読む際には、押さえるべきポイントがある」と語る筆者が、注目論文を批判的に吟味し、独自の視点で解説します。

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