チアゾリジン系糖尿病薬ロシグリタゾン(日本未承認)の心血管系副作用について、以前に紹介しました(https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/blog/kitazawa/200710/504344.html )。今回は、ロシグリタゾンと骨折の関係について調べたランダム化比較試験(RCT)です。
RCTは、主要アウトカムにおける一定の差を検出するために必要十分なサンプルサイズで行われるため、それ以外のアウトカムに関しては、決定的なことまでは言えないという場合が多いのです。ただし、副次的アウトカムにおける知見が次の「疑問」につながることは、往々にしてあります。今回の論文は、そんなつもりで読んでみました。
Kahn SE, Zinman B, Lachin JM, Haffner SM, Herman WH, Holman RR, et al. Rosiglitazone associated fractures in type 2 diabetes: an analysis from ADOPT. Diabetes Care DOI:10.2337/dc07-2270 (published online on January 25, 2008.)