β刺激薬やステロイド薬は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの慢性肺疾患の治療薬として一般的に使われています。しかし、薬の影響で骨折のリスクが増すとしたら、特に高齢の患者にとっては無視できない問題です。このような場合、評価の定まった薬を使わないでおくことは倫理的に難しいため、ランダム化比較試験(RCT)を行うことには限界があります。そこで今回は、症例対照研究を読んでみました。
Vestergaard P, Rejnmark L, Mosekilde L. Fracture risk in patients with chronic lung diseases treated with bronchodilator drugs and inhaled and oral corticosteroids. Chest 2007; 132: 1599-1607. (2007年11月号)