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認知症の発症を薬で食い止められる?

2007/12/17

 英国では軽度のアルツハイマー病へのドネペジル(日本での商品名アリセプト)の適用について、国(NICE)と企業側の主張が食い違い、裁判に至っています(10.31 「ドネペジルは、なぜ英国を訴えたのか」 )。日本の添付文書では、ドネペジルの効能として「アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制」とありますが、「アルツハイマー型認知症の病態そのものの進行を抑制するという成績は得られていない」というただし書きが付いており、やや紛らわしい表現です。そこで今回は、ドネペジルを含むコリンエステラーゼ阻害薬の有効性に関するシステマティック・レビューに注目してみました。

Raschetti R, Albanese E, Vanacore N, Maggini M. Cholinesterase inhibitors in mild cognitive impairment: a systematic review of randomised trials. PLoS Med 2007; 4: e338. (2007年11月号)

著者プロフィール

北澤京子(日経メディカル編集委員)●きたざわ きょうこ。1994年日経BP入社。専門分野は、医師患者関係、EBMなど。2006年9月から1年間、英国ロンドン大学公衆衛生学・熱帯医学大学院に留学。

連載の紹介

北澤京子の「医学論文を斬る」
「専門用語や統計が頻出する英語の医学論文を手早く正確に読む際には、押さえるべきポイントがある」と語る筆者が、注目論文を批判的に吟味し、独自の視点で解説します。

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