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胃癌の補助化学療法で延命効果を認めたRCT

2007/11/15

 現時点の胃癌治療ガイドライン(第2版、2004年)では、胃癌の治癒切除後の補助化学療法は「現在まで確実な延命効果を証明したエビデンスは乏しい」とされています。今回の論文が、その壁を破る突破口になるでしょうか。日本の研究者が、日本の患者を対象に、日本で開発された抗癌剤の有効性を検証したランダム化比較試験となれば、注目しないわけにいきません。

Sakuramoto S, Sasako M, Yamaguchi T, Kinoshita T, Fujii M, Nashimoto A et al. Adjubant chemotherapy for gastric cancer with S-1, an oral fluoropyrimidine. N Engl J Med 2007; 357: 1810-20. (2007年11月1日号)

著者プロフィール

北澤京子(日経メディカル編集委員)●きたざわ きょうこ。1994年日経BP入社。専門分野は、医師患者関係、EBMなど。2006年9月から1年間、英国ロンドン大学公衆衛生学・熱帯医学大学院に留学。

連載の紹介

北澤京子の「医学論文を斬る」
「専門用語や統計が頻出する英語の医学論文を手早く正確に読む際には、押さえるべきポイントがある」と語る筆者が、注目論文を批判的に吟味し、独自の視点で解説します。

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