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企業が資金源の研究は副作用が目立たない?

2007/11/07

 利益相反conflict of interest)という言葉をよく聞くようになってきました。利益相反とは、ある人の公的、または職業的(研究の場合は学術的)な責任と、私的な利益との間に相反状態が生じることを指します。研究者が企業などから資金を得て研究を行う場合に、結果やその解釈に手心が加えられるのではないかという懸念から、医学領域でも利益相反を開示する動きが広がっていますが、実際はどうなのでしょうか。今回は、吸入ステロイド薬の副作用を例に、そんな“素朴な疑問”を検証した論文に注目してみました。

Nieto A, Mazon A, Pamies R, Linana JJ, Lanuza A, Jimenez FO et al. Adverse effects of inhaled corticosteroids in funded and nonfunded studies. Arch Intern Med 2007; 167: 2047-53. (2007年10月22日号)
※最後の著者のJimenezは、meのeの上に「アクサンテギュ」が付いています。

著者プロフィール

北澤京子(日経メディカル編集委員)●きたざわ きょうこ。1994年日経BP入社。専門分野は、医師患者関係、EBMなど。2006年9月から1年間、英国ロンドン大学公衆衛生学・熱帯医学大学院に留学。

連載の紹介

北澤京子の「医学論文を斬る」
「専門用語や統計が頻出する英語の医学論文を手早く正確に読む際には、押さえるべきポイントがある」と語る筆者が、注目論文を批判的に吟味し、独自の視点で解説します。

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