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やっぱりチアゾリジン系薬は心不全リスクを増やす

2007/10/17

 忙しい臨床医の方々にとって、最新の医学論文を常にフォローするのは容易なことではないだろうと推察します。診療中にふと思いついた疑問を調べるために、ごく短時間で論文を読む必要に迫られることもあるかと思います。私たち記者にとっても、専門用語や統計がたくさん出てきて、かつ(多くの場合)英語で書かれている論文を手早く、かつ誤解のないように読むのはかなりハードルが高いです。

 本ブログでは、論文を読む際に重要ないくつかのポイントを踏まえながら、私見も交えつつ最近の注目論文を紹介していきたいと思います。

 参考ウェブサイト:CASP Japanhttp://caspjp.umin.ac.jp/

 今回は、チアゾリジン系糖尿病薬うっ血性心不全のリスクを増やすと指摘した論文に注目します。この論文は、Lancet誌2007年9月29日号に掲載されました。

Lago RM, Singh PP, Nesto RW. Congestive heart failure and cardiovascular death in patients with prediabetes and type 2 diabetes given thiazolidinediones: a meta-analysis of randomised clinical trials. Lancet 2007; 370: 1129-36.


著者プロフィール

北澤京子(日経メディカル編集委員)●きたざわ きょうこ。1994年日経BP入社。専門分野は、医師患者関係、EBMなど。2006年9月から1年間、英国ロンドン大学公衆衛生学・熱帯医学大学院に留学。

連載の紹介

北澤京子の「医学論文を斬る」
「専門用語や統計が頻出する英語の医学論文を手早く正確に読む際には、押さえるべきポイントがある」と語る筆者が、注目論文を批判的に吟味し、独自の視点で解説します。

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