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新春座談会◆診療報酬改定2008 《連載第2回》
厚労省も悩んでいた?後期高齢者の外来
理想と現実のギャップ―診療所医師の役割は変わるか

2008/01/07

井上 今回の中医協の議論の中で大きな関心を集めたものといえば、後期高齢者医療制度があるよね。小粒の話題が多い中で、今後の医療への影響という点で大きな話だと思う。『日経メディカル』でこの制度の記事を執筆した富田さん、みんなに概要を説明してよ。

富田 後期高齢者医療制度は、2008年4月に75歳以上のすべての高齢者を対象に創設される新しい保険制度です。この制度の中で、75歳以上の高齢者は、主治医を1人決め、慢性疾患の管理などは主にその主治医が行うことになりそうなんです。

 高齢になるといろんな疾患を合併するのですが、現在の仕組みだと、高齢者は個人で好きなように複数の医療機関にかかって、それぞれで検査をしたり、薬をもらったりしていますよね。そうすると、同じ検査を何度もしたり、薬の重複投与を受けたり、薬の数が多すぎて飲みきれなかったりすることもあって、無駄が多いことが問題になっているんです。だから、1人の医師がその高齢者を総合的に診ることで、効率化を図ると同時に質の向上にもつなげようというわけです。もともとは、増大する一途の医療費の伸びをいかに抑えるか、というところから議論が始まったんですけどね。

井上 高齢者医療制度の議論にもいろいろあると思うけど、どこに一番興味を持って聞いていたの?

連載の紹介

どうなる?!診療報酬改定2008
後期高齢者医療の診療報酬はどうなるのか?産科や小児科や救急の評価は高まるのか?勤務医の負担軽減策は示されるのか?——注目を集める2008年度診療報酬改定に向けて、今秋から本格化する中医協の審議の模様を、独自取材によりリアルタイムでお届けします。
日経BP「診療報酬改定2008」特別取材班日経BP医療局の専門記者たちが総力を挙げて取材、情報分析します。

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