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画像診断の「フィルムレス加算」導入を検討
地球環境への配慮うたい、診療所での算定も期待

2007/11/02

 10月31日の中央社会保険医療協議会中医協)の診療報酬基本問題小委員会では、画像診断の評価が検討項目の一つとされた。席上、厚生労働省は、画像のデジタル化の推進を図るための診療報酬上の加算の算定が、かなり普及している現状を紹介した上で、それがフィルム費用の減少につながっていないと指摘し、新たにフィルムレスによる画像診断を評価する加算を設ける方針を明らかにした。

 現行の診療報酬では、画像をデジタル映像化処理した場合、X線診断料に60~72点の加算を算定できる。患者の被曝線量が少ない、安定した画像の提供が可能、撮影の失敗が少ないなどのメリットがあるからだ。また、この画像は、フィルムに出力せずモニターに表示することもできる。

 厚労省の資料によると、加算の算定状況から見た画像のデジタル化率は年々上昇し、既に70%を超えている。しかし、医療機関が使用するフィルム代の合計はここ数年400億円程度で横ばい。デジタル化が、フィルムレスにつながってはいないという。

 そこで、デジタル化の加算に代えて、フィルムレス化を促進するための加算を設けることを検討中だという。厚労省はその理由として、フィルムレスの画像診断には地球環境への配慮をはじめ、多くのメリットがあると指摘している(表1参照)。

連載の紹介

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