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【日本の医療制度・医学教育の今を語る vol.3】
急速に進む麻酔科医局の崩壊

2007/09/05

公平 お金もない、仕事も報われない、となれば、大学に残る理由が必要ですね。医局の重要ポストに就きたい、あるいは研究したい、といった明らかな目的がなければ、医局から、大学から離れて、給料の高いところで働くというのは当然だな、と思います。

尾崎 日本も出来高制にするなど、収入面で動機付けができるシステムがないと、ダメだと思っています。日本の大学の教授は、人事権はあるけど、給料は決められないですから。

――ただ、その構図は昔からあったのですよね?

尾崎 そうですね。昔といってもほんの少し前までは、医局のために働けば、関連病院の部長のポストを確保してあげるということが可能だった。学位を持っていれば、病院から月1万円ぐらいの学位手当ても出る。そんなたわいもないことに満足していたのだと思う。だけど今や、医局を辞めた方が、1万円の学位手当てどころか、給料が2倍にも3倍にもなるという事実が歴然としてあれば、学位などに構う人はいない。

公平 特に麻酔科医局の崩壊は激しいですね。麻酔科が崩壊した理由はなんでしょうね。5~6年前までは医局のつながりが強かったですよね。

連載の紹介

夏休み特別企画「医療放談2007 Summer」
臨床から「医療崩壊」まで、医療界の旬な話題について、一家言ある先生方に提言、対談・鼎談していただいた内容を連載します。ご意見・ご感想は、このブログにコメントを付ける形でお寄せください。

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