日経メディカルのロゴ画像

少子化を憂える大先輩が著したユニークな一冊

2021/01/29

 敬愛する医学部の大先輩、邉見(へんみ)公雄ドクターの『令和の改新 日本列島再輝論』(幻冬舎、2020)は、地方で医療に携わる者、いや大都市圏も含めた日本の医療福祉の関係者にとって、重要な導きの書だと思う。今回は、この本について述べてみたい。

 邉見先生は、1944年に旧満州(中国東北部)で生まれ、中国残留孤児になりかねない状況でお母さんに背負われて帰国。徳島県の吉野川中流域の山峡で育った。京都大学医学部を卒業し、大和高田市立病院、京大附属病院を経て兵庫県の赤穂市民病院の外科医長、病院長を長く務めた。

 全国自治体病院協議会の会長に就き、15の病院団体が参加する日本病院団体協議会(日病協)の結成に力を注ぐ。診療報酬を決める中央社会保険医療協議会(中医協)の委員も務め、「チーム医療」の評価向上などに尽力している。

著者プロフィール

色平哲郎(JA長野厚生連・佐久総合病院 地域医療部 地域ケア科医長)●いろひら てつろう氏。東大理科1類を中退し世界を放浪後、京大医学部入学。1998年から2008年まで南相木村国保直営診療所長。08年から現職。

連載の紹介

色平哲郎の「医のふるさと」
今の医療はどこかおかしい。そもそも医療とは何か? 医者とは何? 世界を放浪後、故若月俊一氏に憧れ佐久総合病院の門を叩き、地域医療を実践する異色の医者が、信州の奥山から「医の原点」を問いかけます。

この記事を読んでいる人におすすめ