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「お福の会宣言」に込められた思い

2019/08/30
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 今年も、夏7月、私が勤める佐久総合病院で「農村医学夏季大学講座」が開かれた。この講座は、夏の信州、山間部の涼しさと静かな環境を利用した市民大学的な学びの場。地域の保健衛生活動の第一線でぶつかる現実的な苦難や困難に着目し、市民的な集いの中で基本的人権と民主的精神をよりどころに学び直そうという試みだ。1961年に始まって、今年で59回目を迎えた。
 スタートした当初は、昔ながらの農村生活の「衣食住」の問題が主で、寄生虫や「農夫症」、その対策としての農村生活運動、農民体操などが論じられた。その後、「複合汚染」で一般に知られる農薬中毒の深刻な問題がクローズアップされ、「主婦農業」「農村と社会保障」「食品添加物と洗剤の危機」といった、高度経済成長の中での健康破壊的ひずみが取り上げられる。

著者プロフィール

色平哲郎(JA長野厚生連・佐久総合病院 地域医療部 地域ケア科医長)●いろひら てつろう氏。東大理科1類を中退し世界を放浪後、京大医学部入学。1998年から2008年まで南相木村国保直営診療所長。08年から現職。

連載の紹介

色平哲郎の「医のふるさと」
今の医療はどこかおかしい。そもそも医療とは何か? 医者とは何? 世界を放浪後、故若月俊一氏に憧れ佐久総合病院の門を叩き、地域医療を実践する異色の医者が、信州の奥山から「医の原点」を問いかけます。

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