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腕はいいはずなのにもったいない

2019/07/30
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  先日、親しい友人から電話がかかってきた。彼は、ある大学病院で腹部のCT、MRI検査を受けたところ、膵尾部に腫瘍が見つかり、手術を検討している。本人に全然自覚症状はなく、元気に生活しているという。病院側は「見つかってよかった。ガイドラインに従えば手術しかない」との見立てらしい。
 友人は、開口一番、こう言った。「大学病院ってとこは、どうしてそれぞれの医者が勝手なことを言うんだい?」
 「どうした?」と聞くと、次のような話をしてくれた。

著者プロフィール

色平哲郎(JA長野厚生連・佐久総合病院 地域医療部 地域ケア科医長)●いろひら てつろう氏。東大理科1類を中退し世界を放浪後、京大医学部入学。1998年から2008年まで南相木村国保直営診療所長。08年から現職。

連載の紹介

色平哲郎の「医のふるさと」
今の医療はどこかおかしい。そもそも医療とは何か? 医者とは何? 世界を放浪後、故若月俊一氏に憧れ佐久総合病院の門を叩き、地域医療を実践する異色の医者が、信州の奥山から「医の原点」を問いかけます。

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