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幻に終わった農村医科大学構想

2018/10/31
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 今年は、「すべての人にとっての健康」を目指すアルマアタ宣言から40周年に当たる。1978年9月に国際会議で採択された同宣言は、プライマリー・ヘルス・ケア(PHC)の基本的活動項目として、健康教育、水供給と生活環境、栄養改善、母子保健と家族計画、予防接種、感染症対策、簡単な病気やケガの手当て、基本医薬品の供給などを挙げている。
 先進国の日本で暮らしていると、これらはとうに達成されたと感じるかもしれない。しかし、「すべての人」が対象となれば、日本でもいまだ道半ばといえようか。PHCは、理想の高みを追い続ける活動であり、強いモチベーションを持った医療者の教育が重要な鍵を握る。

著者プロフィール

色平哲郎(JA長野厚生連・佐久総合病院 地域医療部 地域ケア科医長)●いろひら てつろう氏。東大理科1類を中退し世界を放浪後、京大医学部入学。1998年から2008年まで南相木村国保直営診療所長。08年から現職。

連載の紹介

色平哲郎の「医のふるさと」
今の医療はどこかおかしい。そもそも医療とは何か? 医者とは何? 世界を放浪後、故若月俊一氏に憧れ佐久総合病院の門を叩き、地域医療を実践する異色の医者が、信州の奥山から「医の原点」を問いかけます。

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