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若い医療者が公衆衛生の歴史を熱心に学ぶ理由

2018/08/29
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 今夏も、東大本郷の医学研究科公衆衛生大学院(SPH)で集中講義をさせていただいた。SPHは、地域住民、患者も含めた広範な人々の健康維持、増進、回復および生活の質(quality of life)改善に向けた最先端の研究を進めていて、公衆衛生領域の指導の実践について学ぼうとする医師、看護師、保健師、理学療法士、栄養士、行政職など、実に多彩な人財が集まっている。
 集中講義では毎回、一方的な「語り」は少なく、受講生から合計100以上の質問を受け、それらに答える形で進める。今はやりの英語の講義ではなく日本語の対応ではあるが、真剣勝負の対話が求められ、なかなかハードだ。
 今回の講義では、若い世代が公衆衛生の基本である「プライマリヘルスケア」(PHC)を歴史的に学ぼうとする熱意をひしひしと感じた。

著者プロフィール

色平哲郎(JA長野厚生連・佐久総合病院 地域医療部 地域ケア科医長)●いろひら てつろう氏。東大理科1類を中退し世界を放浪後、京大医学部入学。1998年から2008年まで南相木村国保直営診療所長。08年から現職。

連載の紹介

色平哲郎の「医のふるさと」
今の医療はどこかおかしい。そもそも医療とは何か? 医者とは何? 世界を放浪後、故若月俊一氏に憧れ佐久総合病院の門を叩き、地域医療を実践する異色の医者が、信州の奥山から「医の原点」を問いかけます。

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