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JR認知症事故判決が浮き彫りにしたもの

2014/05/26

 先月、超高齢社会の現実と司法のズレを感じる判決が出た。2007年12月、愛知県大府市で徘徊症状のある認知症の91歳男性が、JR東海の電車にはねられて死亡した。この事故を巡って、JR東海は遺族に振替輸送代などを求めた訴訟を起こす。昨年8月、一審の名古屋地裁は男性の妻(91歳)と長男(63歳)に「見守りを怠った」としてJR東海側の請求通り約720万円の支払いを命じた。この裁判の控訴審で、4月24日、名古屋高裁は妻だけの責任を認定し、約360万円の支払いを命じた。

著者プロフィール

色平哲郎(JA長野厚生連・佐久総合病院 地域医療部 地域ケア科医長)●いろひら てつろう氏。東大理科1類を中退し世界を放浪後、京大医学部入学。1998年から2008年まで南相木村国保直営診療所長。08年から現職。

連載の紹介

色平哲郎の「医のふるさと」
今の医療はどこかおかしい。そもそも医療とは何か? 医者とは何? 世界を放浪後、故若月俊一氏に憧れ佐久総合病院の門を叩き、地域医療を実践する異色の医者が、信州の奥山から「医の原点」を問いかけます。

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