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爺、婆の「足」

2008/04/07

 私も含め多くの医師には、高齢者にとって最も切実な問題が見えていないようだ。
 例えば、病院にやってくる彼らがどんな「足」を使っているか、である。

 年をとったら運転は危険だといって免許証を取り上げられる。
 おまけに公共交通機関は地方財政悪化の影響をもろに受けて便数が減る。
 自分の意思で移動することがままならない状況に陥っている。
 
 NPO法人や訪問介護事業者がセダン型の一般車両で要介護者や身体障害者等を
「有償」で送り迎えするSTS(スペシャル・トランスポート・サービス)の制度もあるが、
 現状は地域によってバラバラ。
 かなり混乱しているようだ。

 介護保険で認められた「介護タクシー」との違いも分かりにくい。
 免許を取り上げられて「足」をなくした爺さんと、しっかりものの婆さんの、
 佐久弁での寸劇をご紹介しよう。



著者プロフィール

色平哲郎(JA長野厚生連・佐久総合病院 地域医療部 地域ケア科医長)●いろひら てつろう氏。東大理科1類を中退し世界を放浪後、京大医学部入学。1998年から2008年まで南相木村国保直営診療所長。08年から現職。

連載の紹介

色平哲郎の「医のふるさと」
今の医療はどこかおかしい。そもそも医療とは何か? 医者とは何? 世界を放浪後、故若月俊一氏に憧れ佐久総合病院の門を叩き、地域医療を実践する異色の医者が、信州の奥山から「医の原点」を問いかけます。

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