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職員を罵る患者、警察に一報を入れてみると…

2022/06/22

 夫が勤務医時代の話である。当時、私たちは幼い子どもを抱え、病院の職員官舎に住んでいた。ある日、初老のご婦人が訪ねてきた。お菓子を持って、「先生にお世話になっています」と言い、その後も頻繁に来るようになった。

 ところが、話が長く玄関先に居座る。「今から出掛けますので……」と話を切り上げてドアを閉めようとしても、「いいから」と玄関の中に押し返された。居留守を使おうかと考えたが、夏場は窓を開けているし、子どもがいれば大きな声が外に響くため、効果がないと思って諦めた。そのうち子どもが幼稚園に入り、私も父母役員会に出掛けるようになり、本当の不在になった。ご婦人も介護施設に入所されて問題は自然と解消されたが、正直怖さを感じた。

 最近は、あの時のご婦人と同年配の患者さんが多く来院する。その中で、突然スイッチが入ってスタッフを罵る患者さんがいて頭を悩ませている。

 もともと多弁な方だったが、当院の備品を黙って持ち帰ろうとしたのを見付けたスタッフが声を掛けたのを機に、そのスタッフに「態度が悪い」などとクレームを付けるようになった。私が間に入ると、今度は私に執着し始めて名指しで呼び出す始末。そこで院長が話を聞いたが、話があちこち飛んでヒートアップし、一方的に話してキレてしまう。スタッフも私もストレスが半端ない。

連載の紹介

はりきり院長夫人の“七転び八起き”
開業24年目の無床診療所で、院長である夫を支える。持ち前のバイタリティーと患者目線のきめ細かな気配りで、医院の活性化に日々努めている。(このブログは、医療と介護の経営情報誌「日経ヘルスケア」で連載されている同名の人気コラムの転載です)

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