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なんとも手間掛かるワクチン、心身すり減った…

2021/08/17

 新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が進んでいる。当院でも、集団接種の出務のほか、自院での個別接種も担っている。集団接種では医師が問診を担当して看護師は接種に専念できるが、個別接種では予約から接種準備、受付、接種後の手続きまで自院で行う必要がある。これが大変手間が掛かる。

 まず予約だが、1バイアルで6人接種できるワクチンを無駄なく使うため、「6の倍数」で予約を管理する必要がある。当院では通常診療の問い合わせなどと同じ電話で予約を受けており、6の倍数の人数が集まらなければ予約者に連絡して接種日を変えてもらわなければならない。接種当日に体調不良などでキャンセルが出ると、その〝穴埋め〟も自院での対応となる。

 通常の受付・診療と接種との時間的な配分や場所の確保なども必要だ。被接種者の受付、予診、接種、接種後の経過観察(15分あるいは30分)などの時間設定や場所の確保、人員配置を綿密に行わないといけない。当院では通常の診療時間とは別にワクチン接種時間を設けたが、通常診療をしていると思い込んでワクチン接種時間に来院した一般の患者さんが、診療を受けられないと知ると猛烈に苦情を言ってきた例もあった。

 さらに苦労したのが、ワクチンの管理だ。2~8度で冷蔵して保管する必要があるが、「停電があって当院の冷蔵庫が止まったらどうしよう」と心配になった。我が家と医院は離れており、朝・晩や休診日に冷蔵庫が作動しなくなったらすぐ対応できない。結局、休日も出勤して冷蔵庫の状態を確認する羽目になった。

連載の紹介

はりきり院長夫人の“七転び八起き”
開業24年目の無床診療所で、院長である夫を支える。持ち前のバイタリティーと患者目線のきめ細かな気配りで、医院の活性化に日々努めている。(このブログは、医療と介護の経営情報誌「日経ヘルスケア」で連載されている同名の人気コラムの転載です)

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