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若い業者さんに注意したくてもできない事情

2018/09/05

 かつては自院のスタッフのみならず、営業担当者の接遇やマナーにも厳しい目を向けていた私だが、このところトーンダウンしている。当院に出入りする営業担当さんの年齢層がぐっと若くなり、わが子と同世代の人たちが増えてきたからだ。

 最近、当院を長く担当していただいた営業担当さんが異動になり、若い担当者の方が引き継ぐことになった。前任者と一緒の頃はよかったのだが、1人で来院するようになってからは、「おや?」と思う部分が目につくようになった。

 例えば、院長室を出ていく際に挨拶やお辞儀をせず、背を向けたままドアを閉める。また、面談を待っている間は平然と患者用の椅子に座っている。立っている患者がいるにもかかわらず、だ。スーツ姿の営業担当さんが堂々とソファに座ってパソコンやスマートフォンを触っていると、否が応でも目立ってしまう。

 別の日には、「納品書にサインが欲しい」と言って、とある会社の若手社員が来院した。だが、複写式で3枚つづりの納品書のどれが「お客様控え」なのか分からなくなったらしい。するといきなり携帯電話を取り出し、何の断りもなくいきなり電話をかけ始めた。

 よく見ると、3枚目に「お客様控え」と書いてあった。素人の私が見ても分かるのに、どうして来る前に確認しないのだろう。そんなことを考えていると、目の前の担当者は「あのさ、納品書なんだけど、どれ渡せばいいの?」とタメ口で話し始めた。たとえ電話の相手が同僚でも、顧客の目の前では、もう少し丁寧な言葉で話した方がよいのでは……と思った。

連載の紹介

はりきり院長夫人の“七転び八起き”
開業21年目の無床診療所で、院長である夫を支える。持ち前のバイタリティーと患者目線のきめ細かな気配りで、医院の活性化に日々努めている。(このブログは、医療と介護の経営情報誌「日経ヘルスケア」で連載されている同名の人気コラムの転載です)

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