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てんかん患者と運転免許

2011/05/19

 2011年4月18日、栃木県鹿沼市で通学中の小学生の列に大型特殊車両が突っ込む事故がありました。2人がヘリコプターで近くの大学病院に搬送され救命措置が施されたものの、はねられた6人全員が死亡するという大変悲惨な結果となりました。

 2010年12月末にも、三重県四日市市の踏切で、てんかん患者の男性が乗用車を運転中に意識を失い、自転車3台に追突する事故がありました。このときは踏切に押し出された男性2人が急行列車にはねられて死亡しています。

 私は小児神経、臨床遺伝、てんかんの専門医であるため、こうした事故が報道されるたび、様々な「発作性の疾患」をもつ方の親御さんや、メディアなどから、何件も問い合わせをいただきます。

 特に今回の事故は、東日本大震災発生から日が浅く、多くの人々が不安を感じやすい状況で起きたこともあり、発作性の疾患をもつ方の御両親が余計に心配されるのもやむを得ないことと思います。

著者プロフィール

今高城治(獨協医科大学小児科講師)●いまたか じょうじ氏。獨協医科大学医学部卒、慶應義塾大学文学部(哲学)卒、医学博士。小児神経学会評議員。現在、慶應義塾大学法学部(通信教育課程)に在籍し政治学を専攻中。

連載の紹介

今高城治の「医療と生命倫理のパンセ」
文明と医学の進歩は人類に本当の幸せをもたらすのか?超重症児医療に従事しながら、哲学・倫理学・法学を修める今高氏が、独自の世界観を背景に現代の倫理、哲学、思想、サイエンスに対する諸問題を論考していきます。

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