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今こそ医師が再び起ち上がる時!~11月20日ドクターズ・デモンストレーション詳細が決定しました~

2011/09/07

 東日本大震災で私が大変に印象に残った出来事の1つは、日本の避難住民の方々の落ち着いた対応が世界中から賞賛されたことです。

 この数年の海外ニュースを振り返れば、震災や台風などの自然災害の後に、被災地域の商店が略奪を受けるという映像も珍しくありませんでした。また、原因は天災でこそないものの、最近、英国では若者の暴動が政治を揺さぶる大問題になりました。

 一方、年間3万人を超える自殺数が10年以上続いており、フリーター・ニートの増加、派遣切り、さらに大卒者の就職難という何重苦にも見舞われている日本では、抗議のデモが繰り広げられているでしょうか。その差はあまりにも歴然としています。
 
 私は10年以上、地域医療の現場から医療崩壊を阻止し、再生へと転換させようと情報発信の活動を繰り返してきました。しかし「先進国最低の医療費と医師数」を繰り返しデータで示しても、なかなか日本の勤務医は起ち上がってくれません。

 自分たちが声を上げなければ、過労死の温床とさえなっている、勤務医の過重労働改善はもちろん、患者さんの医療安全を担保する医療提供体制を構築することは不可能です。いくら日本人の忍耐強い国民性が世界に賞賛されようとも、医療者の社会的責任として起ち上がらなければならない、という思いは日に日に強くなるばかりでした。

著者プロフィール

本田宏(済生会栗橋病院院長補佐)●ほんだ ひろし氏。1979年弘前大卒後、同大学第1外科。東京女子医大腎臓病総合医療センター外科を経て、89年済生会栗橋病院(埼玉県)外科部長、01年同院副院長。11年7月より現職。

連載の紹介

本田宏の「勤務医よ、闘え!」
深刻化する医師不足、疲弊する勤務医、増大する医療ニーズ—。医療の現場をよく知らない人々が医療政策を決めていいのか?医療再建のため、最前線の勤務医自らが考え、声を上げていく上での情報共有の場を作ります。

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