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世界最大の悲劇、それは善意の人の沈黙と無関心

2009/12/29

 今年も1年大変お世話になりました。平成21年(2009年)は、明治維新から140年以上を経て、ようやく日本が真の「維新」の時を迎えた年だったと評価されることになるでしょう。

 しかし、まだまだ油断はできません。政権交代後も財務省の力は弱まるばかりか、かえってその力は強くなっているようです。現在の様相は、明治時代に渋沢栄一氏が指摘した官尊民卑の思想が、今なお財務省に色濃く残っていることを示しています。

 真の維新を成し遂げるには、政権が交代するだけでは不十分で、私たちが市民として声を上げていくことが重要であると痛感しています。

 私はいつも、講演の最後に、米国の公民権運動の指導者だったマーティン・ルーサー・キング牧師の言葉を紹介しています。

人は兄弟姉妹として共に生きていく術を
学ばなければならない。
さもなくば私たちは愚か者として滅びるだろう。

後世に残るこの世界最大の悲劇は、
悪しき人の暴言や暴力ではなく、
善意の人の沈黙と無関心だ。
後世に恥ずべきは
「暗闇の子供達」の言動ではなく、
「光の子供達」の弱さと無気力である。

著者プロフィール

本田宏(済生会栗橋病院院長補佐)●ほんだ ひろし氏。1979年弘前大卒後、同大学第1外科。東京女子医大腎臓病総合医療センター外科を経て、89年済生会栗橋病院(埼玉県)外科部長、01年同院副院長。11年7月より現職。

連載の紹介

本田宏の「勤務医よ、闘え!」
深刻化する医師不足、疲弊する勤務医、増大する医療ニーズ—。医療の現場をよく知らない人々が医療政策を決めていいのか?医療再建のため、最前線の勤務医自らが考え、声を上げていく上での情報共有の場を作ります。

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