「医師がなぜ医師増員に反対するのか」(こちら)に寄せられたコメントの中に、「(医療費の)毎年2200億円の削減にしても、医療崩壊の状態で撤回できないのは、はっきり言って、政治力がないからです。(中略)医師会もストやデモもできないようでは、世の中は変わりません(2008/09/28、淳さん)」というご意見をいただきました。
「現場から声を上げないことが問題だ」というお考えに私も同感です…と、偉そうに言ってはみたものの、私自身が医療崩壊阻止のために活動を開始したのはほんの10年ほど前であり、ましてやデモ行進や集会に参加したのは、1年前が初めてでした(詳しくはこちら)。多くの医師仲間と同様、私も医師になってからの約20年間は、社会的な活動にはほとんど興味がなかったのです。
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著者プロフィール
本田宏(済生会栗橋病院院長補佐)●ほんだ ひろし氏。1979年弘前大卒後、同大学第1外科。東京女子医大腎臓病総合医療センター外科を経て、89年済生会栗橋病院(埼玉県)外科部長、01年同院副院長。11年7月より現職。

連載の紹介
本田宏の「勤務医よ、闘え!」
深刻化する医師不足、疲弊する勤務医、増大する医療ニーズ—。医療の現場をよく知らない人々が医療政策を決めていいのか?医療再建のため、最前線の勤務医自らが考え、声を上げていく上での情報共有の場を作ります。
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