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医学生がついに立ち上がった!山梨県民のつどい

2008/06/18

今回、初めて山梨県を訪れました。甲府駅前の信玄像を見ながら、「山梨には『人は石垣 人は城』の国の伝統が生きている」と再認識しました。

 6月17日、「医師養成数増へ方針転換 97年閣議決定見直しへ」という、大変うれしいニュースが配信されました(こちら)。どれだけ増えるか決まるまでは油断はできませんが、長年、日本の医師は絶対数不足だと主張してきた私にとって、感慨無量なニュースです。

 さて今回は、去る6月7日に山梨県甲府市で開催された「医師を増やし地域医療を守ろう6.7 県民のつどい」についてご報告いたします。

 今回の山梨県の「県民のつどい」は、去年12月に開かれた長野県の県民のつどい(2007.12.25 「天下の長野モデルまでが崩壊の危機!」)に参加された山梨大医学部の学生さんが「本田先生を呼ぶ学生の会」を立ち上げてくれたことがきっかけで開催されたものです。開催主旨(呼び掛け文)は以下の通りです。

 医師不足が深刻な社会問題になっており、県内においても、病院運営や救急医療体制など様々な分野に暗い影を落としています。子供を産めない、安心して育てられない地域が広がっています。現場の医師の多忙さは、医療の安全性をも脅かしています。過重労働に耐えかねて病院を去る医師が後を絶たず、医師不足に拍車をかけています。

 私たちは、「こうした状況をなんとかしたい」との思いから、「医師を増やし地域医療を守ろう 県民のつどい」を開催することとしました。「県民のつどい」では、いち早く「医師増やせ」の声を上げ、マスコミでもご活躍中の本田宏先生(済生会栗橋病院副院長)を講師にお招きし、日本の医師不足と地域医療の実態、その原因と解決の方向などについてお話を伺います。加えて、勤務医、行政、未来の医療を担う医学生など、それぞれの立場からの発言、報告を行ないます。これらを通じて、医師不足についての認識を共有し、それぞれの立場、問題意識への理解を深め、今後、県内でどのような取り組みが求められるのかを考えるきっかけにしていきたいと考えています。

 今こそ、あらゆる立場の違いを越えて「医師を増やし地域医療を守ろう」の一点で手をつなぎ、声を上げていくことを心から呼び掛けるとともに、「県民のつどい」へのご賛同と、当日の積極的な参加をお願いいたします。

著者プロフィール

本田宏(済生会栗橋病院院長補佐)●ほんだ ひろし氏。1979年弘前大卒後、同大学第1外科。東京女子医大腎臓病総合医療センター外科を経て、89年済生会栗橋病院(埼玉県)外科部長、01年同院副院長。11年7月より現職。

連載の紹介

本田宏の「勤務医よ、闘え!」
深刻化する医師不足、疲弊する勤務医、増大する医療ニーズ—。医療の現場をよく知らない人々が医療政策を決めていいのか?医療再建のため、最前線の勤務医自らが考え、声を上げていく上での情報共有の場を作ります。

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