「病院が消える―苦悩する医者の告白」(講談社、1993年初版)は、元長崎大学教授の高岡善人先生が、現在の医療崩壊をいち早く警告した歴史的名著です。同書で高岡先生は、日本医療の深刻な実状を告白すると同時に、医療システムの不備や厚生行政の怠慢を突いています。
1915年大分県生まれの高岡先生は、1939年東京帝国大学医学部卒業、沖中内科で研さんの後、1959年から1980年まで長崎大学第一内科教授を務め、その後、光輝病院院長、城南総合病院最高顧問などを歴任された方です。
ひょんなきっかけで高岡先生から薫陶をいただいた私ですが、先日、高岡先生から久しぶりにファクスをいただきました。その文面の一番最初に「すごい男がいる。『さらば財務省』という本をすぐに読むように」と記されていました。
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著者プロフィール
本田宏(済生会栗橋病院院長補佐)●ほんだ ひろし氏。1979年弘前大卒後、同大学第1外科。東京女子医大腎臓病総合医療センター外科を経て、89年済生会栗橋病院(埼玉県)外科部長、01年同院副院長。11年7月より現職。

連載の紹介
本田宏の「勤務医よ、闘え!」
深刻化する医師不足、疲弊する勤務医、増大する医療ニーズ—。医療の現場をよく知らない人々が医療政策を決めていいのか?医療再建のため、最前線の勤務医自らが考え、声を上げていく上での情報共有の場を作ります。
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