「抱っこして飲ませて…赤ちゃん達の“声なき声”です」―4月12日土曜日に日比谷公会堂で行われた「医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟」(会長:尾辻秀久氏)の第1回シンポジウムで、心に響いた言葉です。
シンポジウム会場は、開演前から熱気に包まれていました。まずは尾辻会長の挨拶、舛添厚生労働大臣のメッセージの代読に引き続き、トップバッターとして青森県立中央病院総合周産期母子医療センター新生児集中治療管理部部長の網塚貴介氏が講演しました。
網塚氏は、「私の勤務する青森県立中央病院でも医師不足は深刻で、4人で24時間365日の診療に当たっている。私自身も年100回近い当直をこなしている。しかし今日は、NICUにおける看護体制の問題点について話をしたい」と前置きした上で、スライドで赤ちゃんの横に哺乳瓶を置いた写真を示したのです(写真1)。
新規に会員登録する
会員登録すると、記事全文がお読みいただけるようになるほか、ポイントプログラムにもご参加いただけます。
著者プロフィール
本田宏(済生会栗橋病院院長補佐)●ほんだ ひろし氏。1979年弘前大卒後、同大学第1外科。東京女子医大腎臓病総合医療センター外科を経て、89年済生会栗橋病院(埼玉県)外科部長、01年同院副院長。11年7月より現職。

連載の紹介
本田宏の「勤務医よ、闘え!」
深刻化する医師不足、疲弊する勤務医、増大する医療ニーズ—。医療の現場をよく知らない人々が医療政策を決めていいのか?医療再建のため、最前線の勤務医自らが考え、声を上げていく上での情報共有の場を作ります。
この連載のバックナンバー
-
2011/11/28
-
2011/11/17
-
2011/10/27
-
2011/10/14
-