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「一番問題なのは、医者?役人?それとも患者?」

2008/02/29

「アクセス」の生放送が終わって、司会の渡辺真理アナウンサー、前長野県知事の田中康夫さんとの記念撮影。

 2月18日夜10時から、TBSラジオの「アクセス」という番組に出演させていただきました。司会は渡辺真理アナウンサー、スタジオ・レギュラーは前長野県知事の田中康夫さんです。

 なぜ私がこの番組に出演することになったのか。それは、今年1月13日に開催された、勤務医を中心とした医師の新組織「全国医師連盟」の総決起集会(関連記事)に田中康夫さんが出席され、私の講演をお聞きいただいたことに始まります。講演後、田中康夫さんから名刺交換を、とお声を掛けていただき、大変光栄に感じていました。その時のご縁で、今回、私に白羽の矢が立ったようです。

 TBSラジオの「アクセス」という番組は、開始以来8年以上が経つ「大人向けの夜の情報番組」で、月曜から金曜日まで毎日生放送されています。メインは午後10時40分過ぎから始まる「バトルトーク」のコーナーで、毎日、一つのテーマを決め、そのテーマをめぐり、ゲスト(今回は私ですが)にじっくり話を聞くという趣向です。また、ゲストの話の後、番組を聴いていたリスナーが電話で出演し、リスナー同士やスタジオ出演者と話し合う形になっています。
 
 今回のテーマは、「医療をダメにしたのは誰?」でした。番組冒頭で私が、現在の全国各地でドミノ倒しになっている医療崩壊の原因には、「医療費亡国論」に象徴される長年続いた日本政府の低医療費政策があり、さらにそれに基づく医師養成数抑制による医師の絶対数不足があることを説明しました。

 ニュースの時間を挟み、10時40分、いよいよ「バトルトーク」の始まりです。はじめに田中康夫さんが、私を「現場を見ながらシステム改善が必要と訴えている医師」と紹介。そして前長野県知事としての経験を踏まえて、現在の日本は、道路よりも医療にきちんとお金を使うべきだと指摘されました。

 私が「これから団塊世代の高齢化を迎えるわけですから、今のままでは間違いなく医療難民が大量に発生します」と強調したところ、渡辺アナウンサーから、「それじゃ、どうしたらいいんでしょうか?」という質問がありました。私は、「国民の皆さんが正しい情報を知って、税金の使い道を真剣に考えていただきたい。国民の皆さんが今こそ選択をする時です」と訴えました。

 番組を聴いていたリスナーからは、「病院の経営が悪いのではないか。医師の負担を増やすような病院経営がおかしい」「医師不足について、既得権益を守るために反対している医師会も悪い」などのご意見がありました。

著者プロフィール

本田宏(済生会栗橋病院院長補佐)●ほんだ ひろし氏。1979年弘前大卒後、同大学第1外科。東京女子医大腎臓病総合医療センター外科を経て、89年済生会栗橋病院(埼玉県)外科部長、01年同院副院長。11年7月より現職。

連載の紹介

本田宏の「勤務医よ、闘え!」
深刻化する医師不足、疲弊する勤務医、増大する医療ニーズ—。医療の現場をよく知らない人々が医療政策を決めていいのか?医療再建のため、最前線の勤務医自らが考え、声を上げていく上での情報共有の場を作ります。

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