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“掲載されない”記事――マスメディアから見た医療

2007/09/12

 全国で医療崩壊が加速するこの期に及んでも、私が医師増員や医療費増を主張すると、それに反対の意見を表明される医師が少なくありません。では、メディアは現在の医療崩壊をどう見ているのでしょうか。

 今回は今年6月に開催された神奈川県保険医協会の第52回定時総会の「マスメディアから見た医療~医療崩壊をどう防ぐか」という講演の内容から一部をご紹介したいと思います。演者は朝日新聞編集委員の田辺功氏です。同氏は、長らく朝日新聞の記者として日本医療の現場を取材されてきた方です。

 なお講演内容の全文は、神奈川県保険医協会協会誌(2007.7.25)に掲載されていますが、神奈川県保険医協会の承諾をいただき、医療制度研究会のホームページにも8月22日にアップしてありますので(こちら)、ぜひご覧ください。


「マスメディアから見た医療~医療崩壊をどう防ぐか」
        朝日新聞編集委員 田辺功

“掲載されない”記事
(前略)
 私はこの39年間、朝日新聞の記者として現場の医療を担当してきました。連載「ドキュメント医療危機」は、ひょんなことから始まりました。4月から新しい紙面にすることになり、少し長めの連載をしようということになった。私は「自由に書けるなら書きましょう」ということで引き受けたわけです。この間、なかなか思うような記事が載りにくくなっており、その傾向は十数年前から非常に顕著になってきています。
(中略)
 新聞社で最も強いのは、官庁記者クラブです。ですから、私が先生方の様々な活動を書いてあげよう、と一生懸命やっても、載ったり載らなかったり、載っても非常に小さい記事だったりするのが日常です。
(後略)

著者プロフィール

本田宏(済生会栗橋病院院長補佐)●ほんだ ひろし氏。1979年弘前大卒後、同大学第1外科。東京女子医大腎臓病総合医療センター外科を経て、89年済生会栗橋病院(埼玉県)外科部長、01年同院副院長。11年7月より現職。

連載の紹介

本田宏の「勤務医よ、闘え!」
深刻化する医師不足、疲弊する勤務医、増大する医療ニーズ—。医療の現場をよく知らない人々が医療政策を決めていいのか?医療再建のため、最前線の勤務医自らが考え、声を上げていく上での情報共有の場を作ります。

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