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日本病院会の幹部セミナーで基調講演をしました!

2007/08/07

講演終了後に山本修三日本病院会会長と記念撮影

 医療制度研究会の立ち上げに参加して丸8年、医療現場の情報を正しく伝えようと講演活動を開始して5年がたちましたが、今回、私にとって大変光栄な、うれしい出来事がありましたので、ご報告させていただきます。

 去る8月3日、東京のアルカディア市ヶ谷で開催された日本病院会の「平成19年度病院長・幹部職員セミナー」で、私が「医療崩壊を食い止めろ!立ち上がれ病院管理者」という演題で基調講演をする機会をいただいたのです。

 日本の医療崩壊は、言い換えれば病院医療の問題です。その病院団体の代表格である日本病院会の主要メンバーの方が全国から300人以上集まっていました。一勤務医の私が、日本の医療制度の矛盾(低医療費と極端なマンパワー不足)を直接訴えることができたのです。

 講演会には慣れている私ですが、さすがに緊張しました。しかし、約1時間の私の必死の訴えに、会場を埋め尽くす参加者のほとんどの方から、大きなうなずきや時には拍手までいただき、いつもより気合いが入った充実した講演会となりました。

 講演最後のスライドとともに、私は以下の点を会場の皆さんにお願いして講演を閉じました。

医療界のリーダーに期待すること!

1.勤務医を守る;労基法の遵守など、そのためには明確に医師養成数増加を主張し、病・病、病・診連携を強力に推進すべき

2.お上に物申す勇気:理不尽な診療報酬改定を拒否(改定は少なくとも半年前に周知徹底を要求など)

3.いかに選挙にかかわるべきか:医療現場を改善するのは政治(選挙)しかない
 (3-1)常日ごろから明快なエビデンスとともに、種々のメディアを通して説明責任を果たす
 (3-2)定期的に各政党の医療関係マニフェスト調査を実施、結果を医療関係者のみでなく広く国民に周知徹底
 (3-3) 選挙で誰に一票を投じるかの判断は、各政党のマニフェストを参考に、各自が判断する

4.米・欧内科4学会共同作成「新ミレニアムにおける医療プロフェッショナリズム:医師憲章」を日本でも!
 (4-1)患者の利益追求:医師は、患者の利益を守ることを何よりも優先し、市場・社会・管理者からの圧力に屈してはならない
 (4-2)患者の自律性:医師は、患者の自己決定権を尊重し、「インフォームド・ディシジョン」が下せるように、患者をempowerしなければならない
(4-3) 社会正義:医師には、医療における不平等や差別を排除するために積極的に活動する社会的責任がある

 「医療の専門家集団として、国民の支持をえて、政治に影響力を与える!」 その気概が、今、日本の医療界のリーダーに求められている


著者プロフィール

本田宏(済生会栗橋病院院長補佐)●ほんだ ひろし氏。1979年弘前大卒後、同大学第1外科。東京女子医大腎臓病総合医療センター外科を経て、89年済生会栗橋病院(埼玉県)外科部長、01年同院副院長。11年7月より現職。

連載の紹介

本田宏の「勤務医よ、闘え!」
深刻化する医師不足、疲弊する勤務医、増大する医療ニーズ—。医療の現場をよく知らない人々が医療政策を決めていいのか?医療再建のため、最前線の勤務医自らが考え、声を上げていく上での情報共有の場を作ります。

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