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外科学会で“ポップコーンが弾けた”

2007/04/25

第107回日本外科学会で会長講演をされた大阪大学門田守人先生

 4月11日から3日間、大阪で開催された第107回日本外科学会で、私は「外科医の地位向上のために」という特別企画の演者として発表する機会を得ました。実は、私は今まで28年間、外科学会で演者として発表したことはありませんでした。外科学会は基礎的研究に関する演題が優先される傾向が強く、私にとって敷居が高い学会だったのです。

 その私が、なぜ今回、大抜擢されたのでしょうか。今回の学会長である大阪大学の門田守人先生の会長講演をお聞きして、その謎が解けました。

 今回の外科学会の主題は「社会と共に進化する外科学」でしたが、門田先生は講演冒頭で、「過去の会長講演は、自身や医局の業績についての発表が多いが、自分は外科学会会長として、この1年間の社会の動きを見て考えて行動してきたことについて話したい」と前置きをされ、外科が今、直面する課題と、その原因をどう考えるか、さらに今後、外科学会が目指すべき方向などについて講演をされました。

 その中で特に印象に残ったのは、欧米の医師憲章(表1)を紹介しながら、日本の外科学会も今までの閉鎖性を脱却し、公益性・公共性のある学会へ変身することが必要と、学会の定款変更を行ったことです(表2)。そして今後は、社会的責務を果たしたい、と述べられことです。

著者プロフィール

本田宏(済生会栗橋病院院長補佐)●ほんだ ひろし氏。1979年弘前大卒後、同大学第1外科。東京女子医大腎臓病総合医療センター外科を経て、89年済生会栗橋病院(埼玉県)外科部長、01年同院副院長。11年7月より現職。

連載の紹介

本田宏の「勤務医よ、闘え!」
深刻化する医師不足、疲弊する勤務医、増大する医療ニーズ—。医療の現場をよく知らない人々が医療政策を決めていいのか?医療再建のため、最前線の勤務医自らが考え、声を上げていく上での情報共有の場を作ります。

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