日経メディカルのロゴ画像

診療所での臨床研修が果たす役割とは

2007/03/16

デナリ国立公園の入り口。北米大陸最高峰のマッキンレー山を擁する公園で、アラスカで最も多くの観光客が訪れる。広さは四国とほぼ同じだが、野生動物を守るために道はたった1本あるだけで、一般車両は入れない。

 先日、岡山大学医学部付属病院(岡山大学病院)の卒後臨床研修(初期研修)の、地域保健・医療研修のマッチングが行われた。13の診療所と、岡山市保健所、岡山県岡山保健所が研修に協力している。

 昨年までは、研修1年目に4週間の地域保健・医療研修を行い、1週間毎に区切って、3つの診療所を訪れ、最終週に保健所を訪れていた。今年は、研修2年目に4週間の地域保健・医療研修を組み込み、最初の週に保健所見学を組み入れることとした。

 研修を担当されている教授の「より多くの臨床現場(診療所・保健所)を見学することにより、医療の多様性を理解して欲しい」という思いから、3カ所の診療所と保健所を回るように設定している。しかし、研修医の方からは「1週間では、表面を撫でるようにしか見学できないので、もう少し長い期間滞在することを希望する」という意見も出ていた。

 そこで、今年は最初に、診療所での3週間の研修期間の過ごし方に関する議論があった。そして今年度は、テストケースとして制限を緩くして運用することになった。その結果、3カ所の診療所を選択する者、1週間+2週間で2カ所を選択する者、3週間同じ所を選択する者、様々であった。また、2年目の研修において「自由選択枠」があり、これを地域医療に当てる選択肢もあり、受け入れ診療所のOKがあれば可能である。ただし、受け入れる診療所が、研修協力施設として登録されている必要がある。

著者プロフィール

飛岡宏(飛岡内科医院副院長)●ひおか ひろし氏。1980年川崎医大卒後、岡山大第2内科入局。岡山労災病院、新居浜十全病院、岡山市立市民病院を経て、90年9月より飛岡内科を継承開業、副院長として現在に至る。

連載の紹介

飛岡宏の「開業医身辺雑記」
「コンピューターと医療の世界を結び付ける」ことをライフワークとする飛岡氏。日々の診療を通じて感じる開業医の喜びや悩み、実感する現代医療の問題点などを、肩の凝らないエッセイ風につづります。

この記事を読んでいる人におすすめ