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ダイビングの楽しみ方、いろいろ

2006/11/13

グロットの入り口の写真。通常はこの場所で記念写真を撮る。

 1995年3月20日、講習後初めてのダイビングは、サイパンの有名なダイビングスポットである「グロット」(GROTTO)で始まった。ご存知の方も多いと思うが、グロットとは小洞窟という意味で、サイパン北部のマドック岬の絶壁の下にある天然の鍾乳洞だ。海底部が外洋につながっているので、簡単に外洋を楽しめるポイントである。116段の階段を下りてエントリーし、美しい海を存分に楽しんだ後は、水戸黄門の「人生楽ありゃ、苦もあるさ」を歌いながら、しっかり海水を吸い込んだ5ミリのウエットスーツを身にまとい、レギュレーターとタンクのフル装備を背負い、両手にフィンを持ち、116段の階段を上るのである。上に着くころには汗まみれになっている。

 ダイビング旅行に確保できる日数は3泊4日、移動日を考慮すると2日間のダイビングが楽しめることになる。通常、1日2本潜ることを基本としているが、早朝、夕方、深夜のダイビングを追加して1日5本潜る猛者もいる。これを「命知らず」というのだろう。私は潜水病が怖いし、レクリエーションで潜っているので、1日2本以上潜る気がしない。結局、3月20日、21日とも海が荒れていたので、グロットを3本、Obyan Beach を1本、潜って帰国した。このObyan Beach は、白い珊瑚礁の海底と、碧い海で、海底昼寝には最高の場所であり、お勧めのビーチダイビング・スポットである。

 最近のサイパンでは「タンデム・スカイダイビング」も楽しめるので、海に潜る前に、空からのダイビング(1400feet:4200m)をするのも面白い。90秒のフリーフォール。一緒にビデオ録画もお願いすれば良い記念になるが、財布は軽くなる。ちなみに、海の中へダイビングを行うと、残有窒素量の関係で、24時間はスカイダイビングは不可能である。日本を早い時間に脱出して、サイパンに到着した午後、ジャンプすることをお勧めする。

 ある日、国が違うと潜り方も違うことに気がついた。白人にとってダイビングはマッチョなスポーツのようである。US Navy Seal のように、体力勝負のスポーツで、海の中に潜ると直ぐに海底へ沈み込み、方位磁石を使いながら「海底・海中オリエンティアリング」を楽しむ光景をよく見た。ダイビング・ボートの上で、地図を示しながらコース検討し、ダイビングが終わって船に上がってくると、自分はこのコースを何分何秒でクリアした!みたいな感じである。同伴している女性ダイバーも引き締まった体型でマッチョである。それこそ、エイリアン2に登場するバスケス(Alians:USCM Private Vasquez:Janette Goldstein)のような女性である。

 それに対して、日本人ダイバーの多くは、ゆっくりと沈んで、30分のダイビングを楽しんで浮上してくる。スポーツというよりは「海底散歩」なのである。だからなのか、日本人の女性ダイバーは多い。これが、狩猟民族と農耕民族の違いなのであろう。ちなみに、彼の国のタイガー・ウッズは日本人的なダイビングを楽しむそうである。

著者プロフィール

飛岡宏(飛岡内科医院副院長)●ひおか ひろし氏。1980年川崎医大卒後、岡山大第2内科入局。岡山労災病院、新居浜十全病院、岡山市立市民病院を経て、90年9月より飛岡内科を継承開業、副院長として現在に至る。

連載の紹介

飛岡宏の「開業医身辺雑記」
「コンピューターと医療の世界を結び付ける」ことをライフワークとする飛岡氏。日々の診療を通じて感じる開業医の喜びや悩み、実感する現代医療の問題点などを、肩の凝らないエッセイ風につづります。

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