
梅雨の季節の花、ガクアジサイ。よく目にする球状のアジサイはセイヨウアジサイで、これは日本原産のガクアジサイを品種改良したもの。
今回は、開業を予定されている病院の先生方に、“先輩”として少しアドバイスをさせていただこうと思う。面白みは少ないが、診療所の経営の基本を知ることで、過剰な設備投資をしなくても済むようにしてほしいと願っている。
経理の基本は収入・支出の把握である。診療所の収入の殆どは社会保険診療収入であり、税務署は100%これを把握している。そして、支出は勘定科目に仕分けして記帳することを原則としている。難しいのは「支出がどの勘定科目に相当するか?」であるが、数カ月間記帳してみれば理解できる内容である。
◆収 入
1 保険診療収入
2 自由診療収入
3 雑収入
◆支 出
1 材料費(医薬品等)
2 給 与
3 水道光熱費
4 外注費
5 消耗品費
6 減価償却費
7 広告宣伝費
8 旅費交通費
9 接待交際費
10 租税公課
11 福利厚生費
12 支払利息
13 その他(雑費)
収入と支出が確定すれば、税引前利益、課税所得、純利益が算出される。この計算も算数レベルなので難しいことではない。
税引前利益=(収入合計)-(支出合計)
課税所得=(税引前利益)-(所得控除)
純利益=(税引前利益)-(課税所得より算出された税金:所得税・地方税)