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診療所の経営にブランド力は欠かせない

2006/04/14

当院院長・飛岡隆が1995年(当時75歳)に欧州旅行したときのイタリアでの写真。美人の踊り子2人に囲まれ、ご機嫌である。継承開業の利点は医師が2人いるところ。出来の悪い息子がいるため、院長は現役だ。

 今日から2回に分けて、私の診療所経営に対する基本的な考え方をお話ししよう。キーワードは「ブランド」である。

 診療所を継続するために今、一番大事なことは診療所のブランドを築き、守ることだと考えている。医療に「ブランド」(商標、銘柄、焼き印:広辞苑)という言葉は突飛、あるいは軽薄に聞こえるかも知れない。しかし、三日三晩考えあぐねたが、この言葉以外にふさわしいものは、思い付かなかった。

 一般の商品や店舗のブランド力を高めるために必要なことは、
1)ターゲットを明確にする
2)ニーズを的確に把握する
3)機能・シーズを簡潔に提示する
4)ブランドを強力に広告する
ことだといわれているが、業界が違えば意味が違ってくる。

 診療所のブランド力を高めるのに必要なのは、
1)インフォームドコンセントが十分に行われている
2)主治医が中立的な立場で説明し、意見を述べる
3)患者が自分の意志によって医療を選択できる
4)患者及び家族が、レトロスペクティブに医療を検証できる
ことであろう。これらを基盤として、最終的に患者が医療提供者に感謝できるような医療を提供することが、ブランド力向上につながる。

著者プロフィール

飛岡宏(飛岡内科医院副院長)●ひおか ひろし氏。1980年川崎医大卒後、岡山大第2内科入局。岡山労災病院、新居浜十全病院、岡山市立市民病院を経て、90年9月より飛岡内科を継承開業、副院長として現在に至る。

連載の紹介

飛岡宏の「開業医身辺雑記」
「コンピューターと医療の世界を結び付ける」ことをライフワークとする飛岡氏。日々の診療を通じて感じる開業医の喜びや悩み、実感する現代医療の問題点などを、肩の凝らないエッセイ風につづります。

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