日経メディカルのロゴ画像

「おっぱい、バーバイ」

2011/04/28
引地悠

 娘が2歳の誕生日を間近に迎えたある日のこと。年末年始のカレンダーとにらめっこをしながら、私は、いよいよ授乳をやめようと考えていました。ちょうど主人が当直でいない日に合わせれば、夜中に娘が大泣きしてもいいと思ったからです。

 その頃の私は、授乳を楽しむことができず、むしろストレスに感じていました。もっと家事をしたい。もっと自分の時間を持ちたい。そういう思いが膨らんでいる私にとって、1日に何回も娘に授乳をせがまれることが、苦痛になってしまったのです。娘にしてみれば、私が授乳をしながら、上の空になっていたり、本を読んだりするのが我慢ならなかったのでしょう。ますます「ねえ、おっぱい!」と、私を拘束するようになっていました。

 子供自身がおっぱいを要求しなくなるまで待ってから、授乳をやめることを「卒乳」といいますが、娘は一体いつまで欲しがるのか、と、考えただけでも気が滅入りました。このまま授乳によるストレスを我慢していると、自分が壊れてしまいそうでした。

著者プロフィール

引地 悠●ひきち はるか氏。2004年宮崎大卒後、洛和会音羽病院(京都市)にて初期研修2年、後期研修1年。07年4月中通総合病院(秋田市)総合内科で後期研修。09年1月に第1子を出産し、10年1月に復職。

連載の紹介

引地悠の「仕事と育児のベストバランスを求めて」
「結婚して子供を産んでも、臨床や研究の第一線から退きたくない」と考えていた引地氏。2009年1月に第1子を出産し、育児休業を1年間取得後、2010年1月に復職しました。新米ママ女医として盛りだくさんの日常をつづります。

この記事を読んでいる人におすすめ