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こんな組織は“チームスクラップ”候補に!

2018/12/14
裴 英洙

 猫も杓子もチームが好きだ。

 チームビルディング全盛期である。チーム医療、チーム会議、チームリーダー養成、チームマネジメント、ICT(Infection Control Team:感染対策チーム)、NST(Nutrition Support Team:栄養サポートチーム)などなど、いまどきの言葉を挙げればきりがない。タスクフォースや委員会、○○ユニットなどもチームの代替語だろう。

 チームを作ると何でもできるような幻想を抱く人も世の中には多い。しかし、ちょっと待ってほしい。ただでさえ忙しい病院業務。忙しい合間を縫ってチーム活動をすることによって、日々の業務は効率的・効果的になっているのだろうか? 特に優秀な職員は院内の多くのチームを兼務していることが多い。チーム活動によって自身の業務時間が圧迫され、残業が増え、次第に疲弊していく人が身近にいないだろうか。

 仕事の効率化や解決を目指すはずのチームビルディングが職員の負担を増やし、業務効率の低下や職員の疲弊を招いているパターンはよくある。これから招集するチームが「本当に今必要なのかどうか」を立ち止まって考えてから、チームを作っても遅くはない。

著者プロフィール

裴 英洙(ハイズ(株)代表取締役社長)●はい えいしゅ氏。1972年生まれ。金沢大学大学院医学研究科修了。外科医・病理医として勤務後、MBAを取得し2009年に起業。医業経営コンサルタントの仕事の傍ら、再建先で臨床医として医療現場に携わる。

連載の紹介

裴 英洙の「今のままでいいんですか?」
医療機関の経営問題を解決しないと、医師が意欲を持って働けない—。そんな危機感からMBAを取得し、コンサルティング会社を設立した異色キャリアの医師。これまでの経営支援の経験から、病医院で見過ごされがちな問題やエピソードを語ります。
裴英洙氏による書き下ろし!
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 本書は、診療科長、看護師長といった病院の中間管理職や、診療所の院長など「部下を持ったばかりの医療職」に求められる経営・マネジメントの基本スキルをまとめました。「カリスマ医師に経営陣が強く言えない病院」や「医療部門と事務部門に壁がある組織」など、医療現場ならではの20の事例を題材にしており、実践的な知識が身に付きます。
(裴英洙著、日経ヘルスケア編、日経BP社、2400円税別)

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