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9月9日、医師の“不平・不満”がビジネスに!

2018/09/03
裴 英洙

 臨床現場で接する医療機器や医療サービスに物足りなく感じるときはないだろうか?

 使い勝手が悪い、現場のニーズに合っていない、かゆいところに手が届かない──などの不平や不満は結構耳にするものだ。目の前には、どこかの誰かが作った医療機器や医療サービスがあり、医師はそれらを出てくるままに使っているのが現状だろう。中には、現場目線からは十分に機能的とは言えないモノに対して高価なお金をしぶしぶ払っている方もいるかもしれない。

「こんな道具、あったらいいな」
「こんなサービス、あったらいいな」

と、思いながらも、「ま、いっか、このままで」と忙しいことを理由にして現実に甘んじてしまい、大きな関心を寄せずにそのまま過ぎていくのが普通だろう。

 近年、患者のニーズや医療の課題は多層化・複雑化しており、既存の製品やサービスではそれらをタイムリーに解決できない部分が多く存在する。臨床現場の医師たちは、その課題を認識しつつ、適切に解消できない歯がゆい思いを抱きつつ、日常業務に向かっている。「私ならこの課題にはこんなアイデアで対処できるなぁ……」「僕ならこのニーズにはこんなモノを作って解決できるのに……」と、アイデアを思いついたときは胸の奥底にちょっとしたワクワク感が生まれる。しかし、日々を過ごす中でそのようなアイデアや思いは実現されないまま、知らず知らずのうちにぼんやりとしていき、最終的には忘れ去られていく。もしかしたら、患者さんのニーズや医療現場の課題を解決できた貴重なアイデアだったかもしれないのに、もったいない!

著者プロフィール

裴 英洙(ハイズ(株)代表取締役社長)●はい えいしゅ氏。1972年生まれ。金沢大学大学院医学研究科修了。外科医・病理医として勤務後、MBAを取得し2009年に起業。医業経営コンサルタントの仕事の傍ら、再建先で臨床医として医療現場に携わる。

連載の紹介

裴 英洙の「今のままでいいんですか?」
医療機関の経営問題を解決しないと、医師が意欲を持って働けない—。そんな危機感からMBAを取得し、コンサルティング会社を設立した異色キャリアの医師。これまでの経営支援の経験から、病医院で見過ごされがちな問題やエピソードを語ります。
裴英洙氏による書き下ろし!
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(裴英洙著、日経ヘルスケア編、日経BP社、2400円税別)

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