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なぜ医療機関で「残念な上司」が増殖するのか

2018/02/15
裴 英洙

 この仕事を始めてから何十回も聞かれた質問がある。

 大学講義や講演の場、メールでの質問、電話での問い合わせなどでたくさんの方から質問を受けてきた。その質問がこれだ。

「マネジメントを学びたいのですが、どうしたらいいですか?」

 特に医療職からの質問内容は切実だ。

「これまで臨床一直線で頑張ってきた。気付いたら部長になっていて部下の育成やチームビルディングをしなければならない。“何となく”しているがそれで本当にいいのだろうか?」

「臨床は誰にも負けない自信はある。しかし、院内の会議や診療科間のネゴシエーションには自信がない。交渉術やファシリテーションなどのスキル不足を日々痛感している」

「地域連携の役職に就いたが、病院の広報とか宣伝とかチンプンカンプンだ。良い医療をしている自信はあるが、どうやったら相手に“刺さる”か分からない」
 

著者プロフィール

裴 英洙(ハイズ(株)代表取締役社長)●はい えいしゅ氏。1972年生まれ。金沢大学大学院医学研究科修了。外科医・病理医として勤務後、MBAを取得し2009年に起業。医業経営コンサルタントの仕事の傍ら、再建先で臨床医として医療現場に携わる。

連載の紹介

裴 英洙の「今のままでいいんですか?」
医療機関の経営問題を解決しないと、医師が意欲を持って働けない—。そんな危機感からMBAを取得し、コンサルティング会社を設立した異色キャリアの医師。これまでの経営支援の経験から、病医院で見過ごされがちな問題やエピソードを語ります。
裴英洙氏による書き下ろし!
『医療職が部下を持ったら読む本』
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 現場でバリバリと臨床業務に携わってきた皆さんが、「来月から診療科長よろしく」と急に言われたら、どうしますか?
 本書は、診療科長、看護師長といった病院の中間管理職や、診療所の院長など「部下を持ったばかりの医療職」に求められる経営・マネジメントの基本スキルをまとめました。「カリスマ医師に経営陣が強く言えない病院」や「医療部門と事務部門に壁がある組織」など、医療現場ならではの20の事例を題材にしており、実践的な知識が身に付きます。
(裴英洙著、日経ヘルスケア編、日経BP社、2400円税別)

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